毛沢東切手とは?希少な中国切手の買取相場を確認しよう!
中国で発行された切手に、今非常に高い買取価格がついています。とくに貴重なシリーズは、切手とは思えない驚きの価格で売買されているものもあります。その中でも今回は、毛沢東に関連する切手について解説します。中国切手の売却を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
毛沢東切手とは?
中華人民共和国の初代指導者である毛沢東ですが、彼の功績を称えるべく、たくさんの切手が発行されました。とくに希少とされているのは、毛沢東が主導した文化大革命時代に発行された切手です。なぜ希少なのかといえば、文化大革命時代の施策で、切手のコレクションが禁じられたからです。
さらにこの時代でとくに貴重なのが、「文」という漢字が記された切手です。これは、偏号と呼ばれるもので、発行された年を区別するために付けられており、漢字もあれば数字もあります。「文」は文化大革命下の、かつ1967年~1970年という限られた期間に発行された切手にしかついていません。お手持ちの中国切手にどんな数字・文字が入っているか、ぜひチェックしてみてください。
毛沢東切手にはどのような種類がある?
毛沢東切手が多く発行されたのは前述した通りですが、どのようなシリーズがあるのでしょうか。人気のあるものをいくつかご紹介します。
まずは、中国切手の中でも代表的といわれている「毛沢東の長寿を祝う切手」シリーズです。全部で11種類あり、その中でも毛沢東が描かれているのは1種類、そのほかは赤い背景に文字が書かれています。毛沢東が書いた著作などから引用された毛沢東語録というものがあるのですが、そこから抜粋された文章が記されていて、1967年発行という希少な時代の切手です。
同じ年、「毛主席は赤い太陽切手」シリーズも発行されました。このシリーズには、「毛主席と人民」というものと、「毛主席と語録と人民」というものの2つの種類があります。前者は、太陽のように描かれた毛沢東の下に、人民たちが毛沢東語録を掲げているという図案です。後者は、人民たちに囲まれた毛沢東がにこやかに話している様子が描かれた図案となっています。
この翌年、1968年には「毛主席の最新指示切手」というシリーズが出されました。これも非常に価値の高いシリーズで、5種類の連刷切手となっています。毛沢東の肖像画と文字が施されたデザインですが、どれも社会主義に係る思想や、国民を幸せにしようという思いが記されています。
毛沢東切手の買取相場を確認しよう!
上記でご紹介した切手ですが、買取相場はいくらくらいになるのでしょうか。
まず1つ目の「毛沢東の長寿を祝う切手」シリーズですが、これは状態がよく、かつ11種類すべて揃っていれば、数十万円以上になるといわれています。仮に消印がついていたとしても、数万円の価値がつくケースもあり、その希少さがうかがえます。
2つ目にご紹介した「毛主席は赤い太陽切手」は、もともと2種類しかないため、全種類揃える難しさがない分、高い付加価値が付くわけではありません。2枚そろっていて千円台後半といったところです。2種類のうちでいえば、「毛主席と語録と人民」の方が「毛主席と人民」よりも、2倍以上高い値がつきます。
3つ目の「毛主席の最新指示切手」は、連刷で発行されたことは前述したとおりですが、バラバラになった切手よりも、連刷のままの方が、もちろん高い買取価格となります。5種類すべて揃っていれば、数十万円以上になるでしょう。
切手の買取相場は、消印のあるなしや状態の良し悪しに大きく影響されます。ただ、毛沢東切手には状態の悪さを凌駕するほどの、貴重な切手も存在しています。どんな状態のものであっても、一度買取専門店に持って行って、査定してもらうことをおすすめします。