少年たちよ子どもの時から科学を愛そう切手の買取相場を確認!
中国切手の中には、額面を大きく超える高値で取引される切手が多数存在しています。「少年たちよ子どもの時から科学を愛そう切手」は、そんな中国切手の中でも希少価値が高いことで知られています。そこでこの記事では、「少年たちよ子どもの時から科学を愛そう切手」の詳細や買取相場について解説します。
少年たちよ子どもの時から科学を愛そう切手とは?
「少年たちよ子どもの時から科学を愛そう切手」は、1979年に発行された希少価値の高い中国切手です。当時の中国は文化大革命が終わりを迎え、経済の自由化に向けて大きく進み始めた時代でした。その中で中国政府は科学の発展を重視するようになり、次世代を担う子どもたちの科学教育にも力を入れるようになったのです。
このような時代背景から、「少年たちよ子どもの時から科学を愛そう切手」は生まれました。切手の図案には、自然科学を連想させるモチーフと子どもたちが描かれています。「少年たちよ子どもの時から科学を愛そう切手」には、バラ切手と小型シートがあります。
バラ切手は、蓮の花が咲く池に模型の舟を浮かべる2人の少年が印象的な「模型の舟」、百葉箱をのぞき込む少女をデザインした「気象観測」、2匹の蝶々を追いかける少年を描いた「昆虫採集」、望遠鏡で夜空を観測する3人の少年少女が図案になった「天体観測」、実験をする2人の少女を題材にした「医学知識」、模型の飛行機で遊ぶ少年少女が描かれた「模型飛行機」の6種類です。
小型シートには、机に肘をついて楽しい夢想をしているような少女と、月や土星、飛行機、海を泳ぐ熱帯魚などの自然科学に関連したものが描かれています。どれも細部まで凝ったデザインの切手です。
少年たちよ子どもの時から科学を愛そう切手の買取相場
多くの種類がある「少年たちよ子どもの時から科学を愛そう切手」ですが、最も買取価格が高いのは小型シートです。状態にもよりますが、小型シートの買取相場は10万円前後です。その一方で、バラ切手の買取相場は1枚数百円になります。同じシリーズの切手の中で買取相場に差がある理由は、それぞれの切手で発行部数が異なるからです。6種類あるバラ切手の中で模型の舟のみ120万枚、残りの5種類はそれぞれ1,200万枚発行されています。
しかし、小型シートはシリーズの中でも最も少ない10万枚しか発行されませんでした。そのため、希少価値が高くなり高値で取引されるようになったのです。また、「少年たちよ子どもの時から科学を愛そう切手」が発行された1979年の中国では、切手収集や輸出が禁止されていました。それゆえに1950~1980年の中国切手は現存数が少なく、希少なプレミア切手が多いのです。このような事情から、「少年たちよ子どもの時から科学を愛そう切手」の希少価値がさらに高まったと考えられます。
その他の人気中国切手
「少年たちよ子どもの時から科学を愛そう切手」以外にも、高値で取引されている中国切手は数多く存在します。ここでは、人気がある中国切手をご紹介しましょう。
■赤猿切手
「赤猿切手」は、赤い背景に子猿が描かれた中国を代表する切手です。赤猿切手は1980年に中国初の年賀切手として発行されました。赤猿切手の買取相場は非常に高く、10万円以上の価格がつくことも少なくありません。
■梅蘭芳舞台芸術切手
1962年に発行された「梅蘭芳舞台芸術切手」とは、当時非常に人気のあった京劇の女形・梅蘭芳(メイ・ランファン)の姿を描いた切手です。その中でも最も価値が高い小型シートは、数十万円の買取価格がつく可能性があります。
■天安門図切手
「天安門図切手」とは、中国を象徴する天安門が描かれた切手です。1950~1951年に発行されたのですが、その後文化大革命が起こり中国政府によって回収されました。このことから、天安門図切手は貴重な切手として価値が高くなったのです。とくに希少な「天安門図第5版」なら、数十万円の買取価格も期待できます。
■全国の山河は赤一色切手
「全国の山河は赤一色切手」は、「1枚で家が建つ」といわれるほどの高値がついたプレミア切手です。文化大革命時代の1968年に発行されましたが、発行後に図案のミスが発覚し、わずか半日程度で回収されてしまいました。そのため現存する数が非常に少なく、中国切手の中でもとりわけ希少価値の高い切手です。2013年に香港で行われたオークションでは、9,100万円で落札されました。
「少年たちよ子どもの時から科学を愛そう切手」は、コレクターからも注目を集めている中国切手です。とくに希少な小型シートは、今もなお高値で取引されています。高い価値がある中国切手ですが、ネットオークションやフリマ、金券ショップなどで売却するのはおすすめできません。切手の価値が分からないと、本来の価値より安く買い取られてしまい損をする可能性もあります。中国切手を売却するときは、専門知識をもつ切手買取業者を選ぶのがベストです。