中国切手が今ブームとなっています。以前日本では一部のマニアによって中国から持ち込まれていましたが、中国では経済が発展し富裕層も増える中、そういった中国の富裕層もコレクションをするようになり、新たなものを日本に入れることが難しくなっています。

人気中国切手のひとつにはだしの医者が描かれたものがあります。

はだしの医者の中国切手が希少な理由

そもそもはだしの医者が描かれた中国切手になぜ価値があるのでしょうか。単に靴をはいていない医者というわけではありません。はだしの医者とは簡単に言うと中国の農村部の医者です。中国の都市部には正規の医学校を出た医師がおりましたが、農村部までその数は回りません。

そこで当時の政府が考え出したのが、地方の医学訓練所で短期間医療技術を学び、農業に従事しながら患者の治療にあたる医者の郷村医でした。これをはだしの医者と呼んでいました。都市部の医師とは違ってたいした利益も得ずに、人々を健康に導き生き生きとした農村へと導くことから、とても徳が高く尊敬すべき人物とあがめられていました。

はだしの医者は医薬品自体も足りていなかったので、病気やケガの治療ではなく、主に病気の予防を教える医者として農村部で活躍しました。農業に従事しながら医者としても働く姿がとても立派なことから切手とされましたが、現存するものが少ないために希少価値がついたと言われています。

はだしの医者の買取価格はいくら

はだしの医者の中国切手の買取価格はいくらくらいでしょうか。

高価とはいってもせいぜい切手ですし、しかも日本ではなく中国切手です。ここを考えて買取価格を見ていくと、相場としては2千円程度でした。千円台から3千円台と幅がありますが、これは買取店の買取りの規定にかかってくることです。

お店が利益を得たいなら低めに、良心的なところは高めに買取価格が設定されています。よくてもたった3千円かと侮ってはいけません。1枚3千円ですから、もし1シートあれば数だけ値段は増えますし、状態が良ければもっと上がるかもしれません。

祖父が大事にしていたからもっと高いと思ったのにがっかりとか、これを売って旅行へ行こうと考えていたのになど諦めるのはまだ早いです。思ったより高くなさそうだから別に何もしないで家宝としておいておけばいいやと思わずに、色々な買取店で査定をしてもらうべきです。自分が思っていたのよりも高い金額が出るかもしれません。

できるだけ高く買取ってもらうには？

はだしの医者の中国切手をお持ちでできるだけ高く売りたいとお考えの方に、もう一つある良い方法がオークションです。欲しい方が入札していくので、希望者が何人かいらっしゃれば値段がどんどん上がる可能性もあります。

ただ、この場合は手数料がひかれますし、購入者にドタキャンされる可能性もあります。さらに出品しているその切手が偽物だった場合、相手側から法的措置をとられる可能性もあるのです。 知人の切手コレクターにそれなりの値段で譲ってもいいですが、こちらの場合でも万が一偽物だった場合の対応が面倒になります。

いくら自分が本物と思っていても、鑑定士にみてもらわないとその真偽ははっきりとしません。そう考えるとやはり正規の買取点で真贋をはっきりさせてもらって、本物だったらそれなりの値段で買ってもらうのが一番安全です。お近くに買取店がなくても、メールや宅配による鑑定サービスを行っている店もあるので利用すると便利です。

はだしの医者の中国切手は本物であれば、切手買取専門店でしたらほぼほぼ買い取ってもらえる逸品です。コレクションしていたけれどもう飽きて手放したくなったなら、一度こういった買取店で見積もりをしてもいいかもしれません。