最近は中国切手の売買に注目が集まっています。ビジネスとして行っている方もおり、お小遣い稼ぎどころではないほどの利益を上げる方も少なくありません。そこで今回の記事では、中国切手の買取依頼前に確認するべき点を紹介します。高く売る秘訣にもつながる部分なので、中国切手の売却を考えている方はぜひチェックしてみてください。

切手買取市場の中でも中国切手はとくに人気！

切手は日本でも発行されているうえ、中国以外のさまざまな地域でも発行されています。そこで気になるのが、なぜ切手買取市場で中国切手は人気なのか、という部分でしょう。実は明確な理由が2つあるのです。

■中国切手の多くは散逸している

中国では1966年から1976年にかけて文化大革命が行われました。その際に、コレクションとしての切手の保有が禁止されてしまいました。したがって、文化大革命前に発行された中国切手の多くは散逸しているのです。さらに数が少ないため、自然と価格が上昇しているわけです。

■中国の富裕層が登記目的で購入している

中国には多くの富裕層がおり、彼らは投機目的として切手を購入しています。つまり、需要が高いからこそ高額で取引されるわけです。実際に、1シートあたり日本円で数百万円するものも少なくありません。

とくに有名な中国切手の種類

中国切手で稼ぐためには、まずは人気のものを知ることが大切です。ここでは、とくに注目してほしい中国切手の種類を5つ紹介します。

■革命色の強い現代京劇切手

1968年に6種類が発売され、第2次としてさらに3種類が発売されています。京劇とは中国の伝統的な歌劇ですが、当時は中国共産党員の活躍を描く現代劇に形を変えてプロパガンダとして利用されていました。その風景を描いた切手になります。価格は保存状態にもよりますが、全9種類が揃うと数万円などの値段がつくこともあります。

■紅楼夢切手

1981年にバラ12種類および小型シート1種類の計13種類で発行された中国切手です。紅楼夢とは18世紀に書かれた中国の長編白話小説であり、その舞台がキレイに描かれた切手になります。バラ12種類で数千円、小型シート1枚で1万円程度の値段がつくこともあります。

■徐悲鴻莽馬切手

1978年にバラ10種類小型シート1種類の計11種類が発売されました。中国の国民的画家である徐悲鴻が墨で描いた馬の絵が採用されています。保存状態がよいと、小型シートで4万円、バラで4,000円程度の値が付きます。

■黄山風景シリーズ

1963年に全16種類で発売されました。中国・安徽省の景勝地である黄山が趣のあるタッチで描かれている切手です。全16種類が揃っているのは稀ですが、仮に未使用で揃っていると数万円程度の買取価格が期待できます。

■牡丹シリーズ

中国切手というと、こちらを思い浮かべる方が多いかもしれません。1964年に15種類のバラと小型シート1枚の計16種類が発行されています。中国の有名画家の田世光が描いたもので、その美しさにも注目です。中国国内の人気がとくに高まっており、バラ15種類全部が揃っていると数万円、小型シート1枚で十数万円の買取価格がつくことも珍しくありません。

中国切手の買取依頼前に確認するべき点

中国切手を実際に売る時に関わる注意点を紹介します。

■偽物の可能性

最近では中国切手の購入方法もさまざまで、オークションサイトなどを利用される方も増えてきました。しかしそれらで売買されているような切手は、レプリカである可能性が高いのです。レプリカの場合、当然値段は付かないので注意してください。

■保存状態のチェック

中国切手で値段がつくものは、基本的に発行されてから30年から40年以上前のものです。つまり経年劣化が出ているケースも多いため、その場合は買取価格が下がります。ただ、ダメージがあるからといって値段がつかないわけではありません。消印がついているものでも数千円の値がつくこともあるので、諦めずに持ち込みましょう。

■ヒンジがある切手はそのまま売ること

ヒンジとは切手アルバムなどに添付されている小さな水貼紙になります。コレクターの中には愛用している方も少なくありません。ヒンジが貼られている場合は、そのまま売ってください。無理に剥がそうとすると、破損するかもしれないからです。

まとめ

中国切手の人気シリーズや買取依頼時の注意点を紹介しました。人気シリーズを保有している場合は高額で売却できる可能性もあるので、コレクションの中にないかを確認してみてください。また実際に売る場合は、偽物である可能性や保存状態のチェック、ヒンジはそのまま、といったことを覚えて実践していただければ幸いです。