高価買取?「特56蝶シリーズ」とは
切手は手紙やはがきに貼るものとして使用されますが、使用するだけでなくコレクションする楽しみ方もあります。期間限定で販売される切手は人気があり、販売早々売り切れてしまうことも。そういった切手は高値で買取されることもあります。今回は高価買取の可能性がある特56蝶シリーズについてご紹介します。
文化大革命時代の産物「中国切手」とは
切手は日本だけの文化ではないので日本の切手収集だけでなく世界的にコレクターがいます。ここでは中国切手について解説します。
中国切手って何?
中国切手は文化大革命時代に発行された切手のことを指します。文化大革命とは毛沢東の下に起きた闘争で10年に渡って起こりました。この間に発行された切手は販売や収集が禁止され、多くの切手は処分されてしまいました。そのため中国の国内はもちろん、海外への流通が少なくなっています。
日本にも中国切手はあまり流通しなかったため希少価値が高いとされています。文化大革命以前の切手は政治色の強い切手が多く、革命以降はパンダや芸術、文化といったものが切手に描かれるなど変化が見られました。
どんな切手があるの?
中国切手は希少価値が高く、1枚だけでも希少価値が高いものなら高値で買取される可能性があります。
とくに価値が高いとされているのは「赤猿切手」です。十二支の描かれた切手の第一弾目として発行され、赤い切手に細かく毛が丁寧に描かれた子猿のイラストは人気があります。また金粉がまぶされており、その金粉がきれいに残っているかが高値になるのかのポイントになるでしょう。
ほかにも高値で取引されているのが「毛沢東切手」です。シリーズで切手が多く出ておりそろった状態で保管されていれば高値買取が期待できるでしょう。
「特56蝶シリーズ」の解説
中国切手のなかには希少価値が高いものが多くありますが、ここでは特56蝶シリーズについて解説します。
特56蝶シリーズはどんな切手?
白地のシンプルな背景に中国特産の蝶の品種が描かれた切手です。ほかにも蝶の切手はありますが、初期の蝶の切手で人気が高いシリーズとなっています。20種類の蝶が描かれており、蛾は含まれていません。
特56蝶シリーズは高価買取の対象なのか?
特56蝶シリーズの特は特殊切手という意味があります。1951年10月1日から1966年5月10日に発行された切手となっており、1974年から特殊という意味のtezhongのTが使われるようになりました。
中国切手は1960年から1980年あたりに発行されたものが高値で取引されており、赤猿、毛沢東シリーズと同じように特56蝶シリーズも文化大革命の影響で残存数が少なく高値で買取される可能性が高くなっています。
高く売るためのポイントは?
切手が高価買取になるポイントについて解説します。高価買取を目指す場合はよい状態で保存できるよう心がけましょう。
特56蝶シリーズを高価買取してもらうコツは?
まず、中国切手の買取を強化しているところに買い取ってもらうことが大事です。中国切手の希少価値や市場での人気などをしっかり理解しているところに買取してもらいましょう。
また状態がよいかどうかも高価買取になるかどうかのポイントになります。セットで切手がそろっている、未使用といった場合には高価買取が狙えるでしょう。もちろん切手1枚でもプレミアがついているものは高価買取の可能性もあります。破れや汚れがある場合は多少買取価格が下がってしまう可能性があります。
使用済の消印がついているものよりは消印がないものの方が希少価値は高い場合が多くなっています。もし手元に中国切手があり、まだ売却しない場合は状態が悪くならないよう保管しておきましょう。
市場の動向による
中国切手はその時の需要が高いかどうか、保存状態がよいかなどで買取相場が大きく変動します。そのため査定に出して納得のいく金額にならなかった場合は、ほかの買取業者にも査定を依頼する、今が売り時ではないと判断し市場の需要が高まるのを待つといったことも必要になるでしょう。
まとめ
切手は手紙やはがきに貼るだけでなく、自分の好みの切手を集めたり期間限定の切手を集めたりとコレクションする楽しみもあります。日本の切手以外にも海外の切手にもコレクターがおり、中国切手は政治的背景による影響で販売や収集が禁止になった時期があったためその時期の切手は希少価値が高くなっています。
もし手元に中国切手がある場合は、高値で売れる可能性があるので、売りたいという場合は中国切手の買取に詳しい買取業者に査定を依頼してみましょう。プレミアがついているものは1枚でも高値で買取される可能性もあります。今はまだ売りたくないという場合は市場の動向をチェックしつつ、切手の劣化が進まないよう保管しておきましょう。