三国志演義の中国切手の買取相場
中国切手が手元にある場合、数万円、数十万円の価値があるものかもしれません。切手コレクターにとって価値の高い中国切手は、買取相場額も高めの傾向があります。日本には三国志演義のファンが多いですが、コレクター界隈でも高い評価を受けています。そこで、この記事では三国志演義に関する買取知識を紹介するので、参考にしてください。
そもそも「中国切手」とは何だろうか?
中国切手は、切手のなかでも高い買取価格をつけられることの多いアイテムです。中国切手とは正式名称を新中国切手といい、歴史的には1949年に中国郵電部郵政総局から発行されたものを指します。コレクターから非常に愛されており、1枚で買取価格が10万円の高値をつけられるものも珍しくありません。
とくに人気の種類は赤猿と呼ばれるものです。これは1980年に発行された年賀切手で、赤い背景に猿が描かれています。発行されたものが非常に少ないこと、イラストの完成度が非常に高いことから、日本はもとより世界中でコレクターから高く評価されているアイテムです。この他にも、文化大革命のときに発行された文革切手も、高い評価を受けています。
一方、偽物が市場に出回りやすい一品ともいえるでしょう。今回紹介する「三国志演義」に関しても、日本には三国志ファンが多いですから高値になりやすいようです。本物を購入したい、適切に評価を受けたいなら専門家がいる買取店や実績のある業者を選んでください。
「三国志演義」と中国切手について
三国志演義とは中国の明代に書かれた時代小説のことです。金瓶梅や水滸伝、西遊記とともに中国の四大奇書として知られています。三国志演義は2~3世紀末までの歴史を取り扱っており、この時代は国が魏・呉・蜀の3つにわかれた戦国時代です。
三国志演義はそのなかで蜀の武将や政治家を主人公にして激動の時代を描いています。蜀の大将である劉備や軍師の孔明、武将の関羽や張飛など、魅力的な人物たちが登場し、敵国の魏や呉にも曹操や司馬懿、孫権や周瑜など人気の高いキャラクターがいるようです。
日本ではゲームやアニメの影響もあって、若い人から年配の方までファンが多いといわれています。中国でも三国志演義はよく取り上げられるコンテンツの1つであり、もちろん中国切手にもなっています。買取市場においては数千円から数万円の高値をつけられることも多いですから、もしこの三国志演義の切手を持っているのであれば、買取店に査定してもらってみるとよいかもしれません。
三国志演義の切手のなかで高い評価を受けるものは?
三国志演義の中国切手のなかで人気が高いものとして、まずは武将が登場するものが挙げられます。とくに人気なのは軍師の孔明と関羽です。
孔明(諸葛亮)は天才的な軍師として知られ、三国志のなかでは中盤に登場し、彼の死をもって物語は終わります。関羽は君主の劉備と張飛と義兄弟の契りを交わしたことで有名な武将です。義に厚い武将として知られ、中国では商売の神様と祀られているようです。両者ともに作中でも一、二を争う人気キャラクターであり、買取市場では高く評価されています。
もう1つ高値がつく切手は、三国志演義のなかで有名なシーンが描かれたものでしょう。三国志演義には曹操と劉備が議論する英雄論や、義兄弟の契を交わす桃園の誓い、孔明を迎えるときに行った三顧の礼など有名なエピソードが多数あります。
中国切手にはそのような有名なシーンが描かれたものがあり、完成度が高いものは高値で取引される傾向にあるようです。最後に相場ですが、三国志演義の中国切手は数千円のものから、コレクター商品になると5万円以上の値がつくものまであります。
日本でもファンの多い三国志演義はコレクターが多いので、関連商品の買取市場は賑わっています。ただし、中国切手に関しては他国の切手になるのでそこまで流通してはいません。裏を返せば、中国切手は高値をつけられる可能性があるということでしょう。