全18種類!中国切手「菊シリーズ」の買取市場を解説
中国には、花をモチーフにした切手があります。主な花切手のシリーズは、椿シリーズ・牡丹シリーズ・蓮シリーズなどです。花切手の中でも、とくに人気があるのが「菊シリーズ」です。どれも色鮮やかに、菊の花が描かれています。では、一体どんな切手なのでしょうか。今回は、中国切手「菊シリーズ」について詳しくご紹介します。
18種類で完品「菊シリーズ」とは
中国切手「菊シリーズ」とはどんな切手なのでしょうか?こちらで詳しくご紹介します。
中国切手「菊シリーズ」とはどんな切手なのか?
中国切手「菊シリーズ」とは、1960年から1961年にかけて中国で発行された切手のシリーズのことです。中国で発行された切手の中で、花をモチーフにした切手で、一番最初に発行されたのが「菊シリーズ」です。
「菊シリーズ」が発行された理由とは?
「菊シリーズ」が発行された理由は、菊が中国では特別な花だからです。菊は、中華民族四千年の名花「黄花」と呼ばれてきました。中華民族は、その長い歴史の中で、菊を詠んださまざまな詩作をつくっています。
また菊は昔から中国では生薬として使われてきた歴史があります。権力者から大衆まで薬としても高く評価され広く知れ渡ってきました。これらの理由から、中国人にとって思い入れがあり特別な花である菊は、中国切手として発行されることになります。
「菊シリーズ」は全18種類で完品
「菊シリーズ」は全18種類で完品です。それぞれご紹介します。
①黄十八
➁緑牡丹
➂二喬
④大如意
⑤如意金鈎
⑥金牡丹
⑦帥籏
⑧柳綫
⑨芙蓉托桂
⑩玉盤托桂
⑪赤金獅子
⑫温玉
⑬紫玉香珠
⑭冰盤托桂
⑮墨荷
⑯班中玉笋
⑰笑靨
⑱天鵝舞
各「菊シリーズ」のデザインは、切手の中央に大輪の菊の花が色鮮やかに咲き誇るデザイン、各額面、中国人民郵政の文字、枠外に各菊の名称が記載されています。
「菊シリーズ」の特徴とは?
「菊シリーズ」の特徴は次の2点になります。1点目は、すべて異なる菊の花をデザインしていることです。
2つ目は、額面が「4分」「8分」「10分」「20分」「22分」「30分」「35分」「52分」の8種類あることです。「分」とは、中国のお金の単位になります。
価値としては元(げん)の1/100で、1分は0.3円程度です。ただし切手の額面は、あくまでも文化大革命時代以前のもので現在とは異なります。
「菊切手」は中国切手ではない
菊をデザインしている切手であっても、中国切手ではない切手もあります。では、一体どこの国の切手なのでしょうか?こちらで詳しくご紹介します。
「菊切手」はどこの切手なのか?
中国切手の「菊シリーズ」と同じく、菊をモチーフにした切手があります。この切手のことを「菊切手」といいます。菊切手は、1899年〜1908年の9年間にかけて発行された日本の切手です。
デザインは、中央に日本を象徴する「菊花紋章」が描かれており、いかにも明治後期の日本をイメージするデザインです。中国切手の「菊シリーズ」とはまったくタッチが違い、切手に詳しくない人でも一目で違いがわかります。また見分ける1番のポイントは、菊花紋章を囲うように「大日本帝国郵便」の文字が入っていることです。
高く買取してもらうための工夫は?
中国切手「菊シリーズ」を高く買取をしてもらうには一体どうすればよいのでしょうか?こちらで詳しくご紹介します。
中国切手の買取専門業者に査定してもらう
中国切手「菊シリーズ」を高く買取をしてもらうには、中国切手の買取専門業者に査定してもらうことです。理由は、中国切手の買取専門業者であれば、中国切手に関する販売先を多く持っており、積極的に買取に力を入れているからです。専門性が高いことから、相場にそったほぼ正確な査定をしてくれます。
まとめ
今回は、中国切手「菊シリーズ」についてご紹介しました。今回のポイントをまとめると、中国切手「菊シリーズ」とは、1960年から1961年にかけて中国で発行された菊の花をモチーフにした切手のシリーズのことです。菊は、中国では中華民族四千年の名花「黄花」と呼ばれているくらい、さまざまな人たちから愛されてきた花です。そのため中国では、花シリーズの中で一番最初に切手として発行されました。ただし「菊シリーズ」は文化大革命より以前に発行されているので、現存する切手がかなり少なくなっています。本記事が中国切手「菊シリーズ」について詳しく知りたい方に届けば幸いです。