中国切手の金魚シリーズとは?売るときに気をつけたいポイントは?
観賞用として生み出された金魚が描かれた金魚シリーズは、全12種ある中国切手です。金魚の愛らしさや優美さだけでなく、微細ともいえるカラーの濃淡が美しい切手でもあります。金魚シリーズの価値を知り、適切な価値で売りましょう。今回は、金魚シリーズそれぞれの買取相場だけでなく、売るときに気をつけたいポイントも紹介します。
中国切手の金魚シリーズとは
金魚シリーズとは、全12種類からなる1960年6月1日に発行された中国切手です。額面金額によって発行枚数が異なり、1枚からでも買取をしてもらうことができます。金魚の鮮やかな色合はグラビア印刷とよばれる印刷方法によって描かれており、微細な濃淡が美しさを際立たせている切手です。全462種あるうちの特殊切手の38番が割り振られており、愛らしくも優美に泳ぐ金魚が多くのコレクターを魅了しています。
8分の額面では「紅白デメキン」「三食デメキン」「ベニガシラ」「紫オランダ」「オランダシシガシラ」「頂天眼」「クロデメキン」「リュウキン」、4分の額面では「ランチュウ」「水泡金」「黒赤デメキン」「シロハナフサ」が描かれており、水中の色合いもすべて異なっているデザイン性の高い切手です。8分の額面切手は800万枚が発行され、4分の額面切手では400万枚が発行されました。
金魚シリーズ切手の買取相場
未使用12種セットの買取相場は、2万円前後とされています。使用済であった場合は数千円の買取価格となるため、未使用と比較すると価値は大きく下がってしまうでしょう。ただし、1種ずつ価値も変わっており、全種揃っていなくても高い買取価格が期待できます。
もっとも高い買取価格をもつ切手は「三食デメキン」と「リュウキン」であり、買取相場は1枚4千円前後です。1枚あたりの買取相場はそれぞれ「紅白デメキン」は未使用で1,000円程度であり、使用済みで500円程度になります。
「三食デメキン」は未使用で4,000円程度であり、使用済みで250円程度です。「ベニガシラ」は未使用で1,000円程度であり、使用済みで250円程度。「紫オランダ」と「オランダシシガシラ」はどちらも未使用で1,000円程度であり、使用済みで250円程度です。「頂天眼」は未使用で3,000円程度と高価ですが、使用済みで180円程度になってしまいます。「クロデメキン」は未使用で1,500円程度であり、使用済みで180円程度です。
「リュウキン」は未使用で4,000円程度であり、使用済みで180円程度になっています。次に、4分の額面では「ランチュウ」は未使用で1,300円程度であり、使用済みで180円程度です。「水泡金」は未使用で1,600円程度であり、使用済みで180円程度と4分の額面では比較的高めの相場です。「黒赤デメキン」は未使用で1,300円程度であり、使用済みで180円程度。「シロハナフサ」は未使用で1,300円程度であり、使用済みで180円程度だといわれています。いずれも、未使用品と使用済で価値は大きく異なるため注意が必要です。
金魚シリーズ切手を高額買取してもらうコツ
中国切手は価格が高騰しているため、買取専門店や査定員によって査定額が変動しやすいです。そのため、少しでも高額買取をしてもらうために以下のコツを参考にすることをおすすめします。
複数の買取専門店にて査定をしてもらう
金魚シリーズは全12種揃えなくても、1枚ごとに買取してもらうことのできる切手です。言い換えれば、中国切手に詳しくない査定員が査定してしまった場合、正しい価値がだされない恐れがあるともいえます。そのため、複数の買取専門店にて相見積もりをとるとよいでしょう。相場を知れるだけでなく、少しでも高い金額での買取が期待できます。
美しい濃淡を損ねないように保管する
金魚の鮮やかさや水中の色合いが特徴的な金魚シリーズであるため、とくに色あせや汚れには気をつける必要があります。切手を直接触らない、日光にあてない、湿気に注意するなどで、少しでもよい状態で保管しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は、中国切手の金魚シリーズについて解説しました。国外への輸出や切手蒐集が禁止され、古い切手が処分された文化大革命を経た金魚シリーズ切手はコレクターから高い人気を誇る切手です。希少価値も高く、美しくも愛らしい絵柄は多くの人々を魅了します。1枚ごとに価値があるため、ぜひ一度査定にだしてみてはいかがでしょうか。