中国切手の中でも希少な部類!全国の山河は赤一色切手とは?
近年、中国切手に注目が集まっているのをご存じでしょうか?中国切手には買取価格が額面を大きく上回るプレミア切手が多数存在していますが、その中でも「全国の三河は赤一色切手」は大変希少で高価買取が期待できる切手です。そこでこの記事では、「全国の三河は赤一色切手」について解説します。
全国の山河は赤一色切手とは?
「全国の三河は赤一色切手」とは、赤い中国の地図と毛沢東語録を掲げた労働者の姿が描かれた図案の切手です。文化大革命時代の1968年に発行されましたが、発行後に地図上の台湾が赤く塗られず白いままであったという図案のミスが発覚し、わずか半日程度で回収されてしまいました。
その結果、「全国の三河は赤一色切手」は、中国切手の中でもとくに希少性が高い幻の切手となったのです。「全国の三河は赤一色切手」には横長版と縦長版の2種類がありますが、どちらも市場に出ることは滅多にありません。
全国の山河は赤一色切手の買取相場
「全国の三河は赤一色切手」の買取相場は、残念ながら買取の事例がありませんでした。しかし、香港で行われたオークションでは、2009年に4,300万円、2013年には9,100万円で落札されています。このことから買取であっても、保存状態が良ければ、数百万円以上の高値がつく可能性があるといえるでしょう。「全国の三河は赤一色切手」が、高額で取引される理由は主に3つあります。
1つ目の理由は、切手としての希少性です。文化大革命時代は切手収集が原則として禁止されていたため、未使用の切手が中国の国内に残ることはほとんどありませんでした。さらに、「全国の三河は赤一色切手」は図案のミスにより早々に回収されたため、現存する数が少なくなっています。
2つ目の理由は、裕福層の人々に投機目的で購入されていることです。中国ではコインや美術品などが投機の対象になっており、希少な中国切手も投機目的で購入する人が多いため、「全国の三河は赤一色切手」の価値も高まっています。
3つ目の理由は、歴史的資料としての価値があることです。通称「大革切手」とも呼ばれる文化大革命時代の切手は、その図案から当時の中国で推し進められていた政策や思想などを垣間見ることができます。そのため、「全国の三河は赤一色切手」も歴史を知る上で貴重な資料となっているのです。
全国の山河は赤一色切手以外にも高価買取が狙える中国切手は多数存在!
「全国の三河は赤一色切手」以外にも、高額で取引されている中国切手は多数存在しています。そこで、高価買取が狙える中国切手をご紹介しましょう。
■赤猿切手
「赤猿切手」は、赤い背景に子猿が描かれた中国を代表する切手です。赤猿切手は1980年に中国初の年賀切手(十二支切手)シリーズの第一段として発行されました。切手買取における赤猿切手の買取相場は非常に高く、バラでも状態が良ければ数十万円といった価格がつく可能性もあります。
■少年たちよ、子どものときから科学を愛そう切手
「少年たちよ、子どものときから科学を愛そう切手」は、1979年に発行された切手です。図案には、模型の舟や天体観測といった自然科学のモチーフとともに子どもたちが描かれています。水色の枠が印象的な小型シートは買取相場が高く、10万円を超える買取事例もあります。
■梅蘭芳舞台芸術切手
1962年に発行された「梅蘭芳舞台芸術切手」は、当時非常に人気のあった京劇の女形、梅蘭芳(メイ・ランファン)の姿を描いた切手です。その中でも最も価値が高い小型シートは、数十万円の買取価格がつくことも少なくありません。
■牡丹シリーズ切手
「牡丹シリーズ切手」は、その名の通り艶やかな牡丹が描かれた美しい切手です。1964年に15種類のバラ切手と小型シート1種類で発行されました。とくに小型シートはその人気と希少価値から、高値で取引されており、保存状態がよいものなら十数万円の買取価格が期待できます。
■オオパンダ切手
1963年と1973年の2回にわたって発行された「オオパンダ切手」は、水墨画でパンダが描かれたかわいらしい切手です。買取相場は数千円から数万円ですが、根強い人気と需要があります。
希少な「全国の三河は赤一色切手」は、中国切手の中でもとくに高価買取が期待できる切手です。しかしその反面、偽物やレプリカも数多く存在します。また、販売経路の質によっても価格が大きく変わるため注意が必要です。そのため中国切手の買取査定をするときは、中国切手に精通した買取専門店を選びましょう。