消印がある赤猿中国切手でも高く買取ってもらえるか
人気のある中国切手には動物が描かれているものが多くあります。その中でも赤猿は高額で取引されている切手の1つです。中国切手の赤猿が高額で取引されているとはいえ、その切手に消印があった場合、買取価格はどのようになるのでしょうか。ここでは消印がある赤猿中国切手は、高い買取価格が期待できるのかどうかについて説明します。
赤猿の中国切手は高額で取引されています
中国には日本と同じように年賀用に販売される切手があります。1980年、中国で初めて年賀切手として発行されたのが赤猿という切手です。赤い背景に1980年の干支である子猿がデザインされています。その後1991年まで発行された他の十二支切手と比べても人気は突出しており、中国切手の中でも随一の価値を誇る切手です。この切手が高額で取引されているのには複数の理由があります。
まず、中華人民共和国になって初めて発行された年賀用の切手ということで切手収集家に人気があるようです。また、毛の1本1本まで精緻に描かれている小猿が可愛らしく、その上に金粉がまぶされて芸術性が高いという点も人気の秘密と考えられます。
さらに当時の中国では1976年まで続いていた文化大革命の影響によって、切手をコレクションとして保有することや、海外への輸出が禁止されていました。そのような背景に加えて、当初の予定から大幅に発行枚数が減らされたという経緯から現存数が少なく、希少価値が高いのです。このような理由から、赤猿中国切手はプレミア価格で取引されています。
消印がある場合の切手の買取は可能です
切手が高額で取引されるポイントには、保存状態がよいことに加え、切手がシートから切り離されたバラの状態ではなく、シートであることが挙げられます。一般的にはバラになった切手の買取価格は下がるものですが、赤猿の切手に関してはバラの状態であっても高い価格での取引が期待できるでしょう。
また、表面に装飾された金箔が残っているなど保存状態がよければ、さらに高額になる可能性があります。消印がある切手は使用済みではありますが、取引は可能です。それが珍しい消印の場合には、比較的高値で買い取られる可能性があります。
また、消印がある場合には、その文字が読めることが必須です。消印が読めない使用済み切手はコレクションの対象にはならず、どんなに古いものであっても売ることが難しくなります。反対にとてもキレイな状態で残っている場合には、思わぬ値打ちがつく可能性があるでしょう。1950~1980年頃の切手は中国国内での人気も高いので、高値で売買されているケースが多いです。
消印がある赤猿の中国切手は高額買取される?
世界的に人気があるプレミアム切手の赤猿の中国切手は、高額での取引が期待できる切手の1つです。しかし、使用済みの状態であったり、切れや折れ、ヤケやシミなどがあったりする場合には、未使用品に比べると、価格が低くなる傾向があります。
そのため、赤猿の中国切手に消印がある場合は、未使用切手より価格が下がってしまう可能性は否めません。しかし、赤猿自体が大変人気がある切手なので、消印があったとしても一般的な切手よりは高い価格での買取を期待できるでしょう。
そもそも中国切手は、中国経済の影響を受けやすいことから相場が変動することが多いため、業者によっては買い取るものは未使用の切手のみであったり、買い取り自体を行っていなかったりします。消印があるから買取できないという場合もあれば、未使用品よりも低額で買取可能というように、業者によって評価が異なる場合もあるので、複数の業者で見積もりをとって、比較してみることをおすすめします。
中国切手の赤猿はもともと発行枚数が少なく、コレクターからの人気も高いので、高い買取価格が期待できる切手です。一般的に消印がある切手は、未使用で保存状態がよいものより買取価格が下がりますが、赤猿の場合は消印があっても他の切手より高い買取価格を期待できるでしょう。