「ヒンジ跡の有無」で中国切手の買取価格は変わる!
切手収集を行う時、切手をストックブックのポケットに挿入して管理する方法と、切手の裏面にヒンジと呼ぶものを貼り付け、紙に貼り付けて保存する2種類のやり方が一般的です。
ヒンジを使っている場合、切手を売る時に、のり面に跡がついてしまうため、価値が下がる傾向があります。
切手の価値は明地や裏面の状態で決まる
切手収集を行う時、ストックブックを利用する人もいれば、スクラップブックを使って切手を整理する人も少なくありません。ストックブックの場合は、切手のサイズに応じて収納できるものとできないものがあり、整理するとサイズが大きなものを入れると隙間が空いてしまうこともあります。
その点、ストックブックを使う時にはヒンジを利用するため、隙間を埋めながら切手を収めることができるメリットを持ちます。ヒンジは切手の裏面に接着剤を使い固定して、それをスクラップブックに貼り付けるため、取り外す時には跡が残ってしまうなどのデメリットがあります。
コレクションとして保管する上では重宝するのですが、買取に出す時にはこの後がマイナス評価になり、買取価格が下がることもゼロとは言い切れません。切手は四隅にある目打ちが奇麗であると同時に、裏面糊の状態も査定評価の対処になる、この時跡の有無で査定評価が大きく変わることも少なくないのです。
高価な中国切手も状態に応じて査定評価は下がる
中国切手は、中国で切手ブームが起きているなどからも高価買取の対象になっています。中国は、中国大革命以前の時には切手収集することが禁じられていたと言われており、大革命以前に発行が行われていた中国切手は現存数が非常に少ない、プレミアがついているものも少なくありません。
プレミア付きのものは買取査定の中でも高額な値段で取引が行われることが多いのですが、高く売れるか否かは切手そのものの保管状態により変わります。切手を評価する時、美品や波品などのように保管状態に応じてランクづけが行われるのが特徴です。
美品になるものは四隅の目打ちが奇麗なもの、裏面の糊がしっかりとついている、日焼けなどにより茶色く変色していないなどの諸条件があります。これらすべてを満たすことで良品に分類が行われ、買取時の価格もその切手の最高取引額で売ることができます。しかし、ヒンジ跡があるとどうしても切手の査定額は下がってしまうのです。
ヒンジを使って整理していた場合の中国切手の価値とは?
ヒンジ跡は切手の価値を下げてしまうなどと言われていますが、中国切手の中でも赤ざるなどのように現存数が少ないものについては跡が付いていないものよりは価格は下がるものの、買取して貰えないわけではありません。
ちなみに、ストックブックを利用して切手収集をしている時、定期的に整理するなどでピンセットを使いポケットから出し入れをすることがあります。この時、四隅のギザギザ模様の目打ちが傷んでしまうことも少なくありません。
中国切手は価値があると言われていても、目打ちの状態が良いものは高い値段で買取して貰えますが、目打ちが駄目になっているものはどうしても買取価格が下がる傾向を持ちます。
その点、ヒンジを使っている場合は、一度スクラップブックに貼り付けた後は、出し入れなどを行うものではないため、出し入れによる目打ちの傷みなども最小限に抑えることができる、裏面にはヒンジ跡があっても切手の状態が良いなどの理由からも高価な値段で売れることも少なくないのです。
中国切手は高く売ることができると言われていますが、これは中国切手の状態により変わります。
一般的にヒンジを使ってコレクションしていた場合、裏面にはヒンジを取り付けていた跡が残るため、価値が下がる傾向があります。しかし、ストックブックのように頻繁にピンセットを使って出し入れをするわけではないため、ヒンジ跡が付いているものでも買取して貰える、状態に応じて高額な値段で売ることができることもあります。