中国切手で人物がかかれている切手はプレミア?
中国切手にはさまざまな種類があります。
猿が描かれているものや建物が描かれているもの、そして人物が描かれているものなどが一般的です。
それぞれ取引価格が異なり、人物が描かれているものの中にはとても高い値段で買い取られる切手も存在します。
どのような切手が高額で売れるのか?
高額で買い取られることの多い中国切手ですが、すべてのものに高い値段がつくわけではありません。
高く買い取られる切手には、いくつかの理由があります。
中国の歴史の中で、「文化大革命」と呼ばれる革命運動がおこなわれた時代がありました。
その時代では切手収集は良くないものと見なされていたため、中国国内で収集家が集めていた切手はその大半が廃棄されてしまいました。
そのため、この時代に発行された切手は非常に希少性が高く、現在では高額で取引されているのです。
もうひとつ中国切手が高く買い取られる理由として、中国の富裕層の存在が挙げられます。
富裕層は切手収集を目的としているコレクターなどとは違い、投機目的で切手を購入することがほとんどです。
投機とはその品物自体の価値は二の次で、欲しい人がどれだけいるかが判断基準となります。
富裕層の購入により、結果的により多くの需要が高まり、希少な切手がより高額で取引されることにつながっていったのです。
高い値段で売れる代表的な切手とは?
文化大革命のころの中国切手は、別名で文革切手とも呼ばれています。
この文革切手は高額で取引されることが多く、代表的な切手がいくつかあります。
特に有名な切手は猿が描かれたもので、赤猿切手と呼ばれています。
非常に希少なもので、偽物も多く出回っているほどです。
本物の場合は相当な高額で取引されることになります。
もうひとつ、人物の描かれた切手も文革切手の中では代表的なものです。
著名な政治家などが描かれた人物の切手はシリーズものとして販売されていたものも多いため、シリーズすべてが揃っていればさらに高額で取引されることになります。
文革切手の中では、この2種類が特に人気の高いものであると言えるでしょう。
文革切手以外でも、人物の描かれた切手の中には高く買い取ってもらえるものがあります。
著名な政治家の場合は、当時の政治動静を伺えたり、思想や人民へのメッセージなどを読み取れたりするものが多いので、歴史的観点からも価値が高いと言えます。
また、京劇などで人気だった俳優のものなどは当時の文化的背景を知る手がかりともなっており、より高く取引されているのが実情です。
より高く買い取ってもらうためには?
希少性が高く、その中でも人気のあるものは特に高額で取引してもらうことができます。
しかし、どんなに希少な切手でも、汚れや損傷が目立っていれば買取額は下がってしまいます。
他の切手でも同じですが、切手そのものの価値がせっかく高くても、切手の状態が悪ければ切手の価値そのものにも悪影響を及ぼすことになります。
高く買い取ってもらうためには、保存状態をしっかり確認することが大切です。
その他の判断基準として、裏糊が残っているかどうか、未使用品であるかどうかがカギとなります。
状態がよく、未使用品であればその分だけ高く買い取ってもらうことができます。
また、バラの状態かシートのままかどうかも査定額に大きく関わってきます。
もしシートの状態で残っていれば、さらにプレミアがつくことになります。
中国切手の価値は、希少性と、多くの人から需要があるかどうかで決まります。
富裕層による購入が目立つ今、高額で買い取ってもらうには今こそが良い時期だと言えるでしょう。
希少性の高いものの中でも、人の描かれた切手はより高い価格で取引されることがあります。
政治的、文化的背景を知ることができるという意味でも、そうした切手は価値が高いからです。
保存状態が良く、見た目も綺麗なままで手元に残っている場合はさらに高額で買い取ってもらうことができるでしょう。