中国切手の買取価格相場に影響するポイント
1966年、中国共産党主席の毛沢東による政治活動を文革と呼びます。文革とは中国文化革命を意味するもので、1976年まで続きました。赤猿・毛沢東・ネオパンダなどの切手を知っている人も多いでしょう。これらは文革の時代に発行されたもので、買取の中でもプレミアがつく値段で取引が行われることは少なくありません。買取額に影響するポイントを紹介します。
文革の中で発行された切手とは?
中国文化革命は、1966~1976年までの中国の政治活動の歴史を物語るものです。中国文化革命の時代は、日本の切手ブームの時代でもあり、中国でも切手への関心を示す人が多くいたとされています。ただし、この時代の中国では、切手収集することは非国民に値するものでした。
多くの切手は没収され処分されたといわれています。中国文化革命の時代を象徴する中国切手には、毛沢東・赤猿・ネオパンダなど他にも多数のプレミア切手が存在しているようです。しかし、現存しているものは旅行者が中国から持ち帰ったものなどであり、それほど多いものではありません。
そのため、買取価格の相場も高めになっており、状態がよいものであればバラ品でも数万~数十万円の値段で取引されることも少なくないといいます。どのくらいの値段で買取してもらえるのか価格相場を把握することが大切ですが、これに加えて状態に応じて価格相場が変化することも把握しておきましょう。
赤猿(子猿)切手の適正な買取相場とは?
赤猿は中国切手の中でも人気および認知度が高いものの1つで、赤猿以外にも子猿切手と呼ばれることもあります。赤猿(子猿)は中国の中で初めて年賀切手として発行されたものですから、これだけでもプレミア感があるのではないでしょうか。
中国文化革命の時代に発行されたものでもあり、使用済みになっているものは多くありますが、未使用品は一部の旅行者や流通経路により現存しているものだけです。そのため、非常に価値が高く買取の際には、バラ品でも1枚10万円前後で取引されることも少なくありません。
ちなみに、ブランド品の興味がある人も多いかと思われますが、ブランド品には偽物もあります。これと同じく中国切手の中にも、プレミアがついているものには贋作が存在していて、市場に多く出回っているようです。現在売ろうとしている中国切手がある場合などは、本物と贋作を見抜くことができる鑑定士がいる店舗を選ぶことが高価買取につながることを把握しておきましょう。
状態によりランク分けされるのが特徴
切手には裏面に糊が付着しているものが多くありますが、中国切手の価値を左右するポイントの1つとして、裏面の糊の状態の良し悪しもチェックしておきましょう。裏面の糊がしっかり定着していて日焼けなどによる変色が起きていないものは良品とされます。切手には中国切手に関係なく、四隅に目打ちと呼ぶギザギザがついているのです。
シートの場合は切り離されていないので例外となりますが、バラ品の場合は目打ちの良し悪しも買取価格に影響を与えるものですから、取り扱いには充分な注意が必要でしょう。中国切手の中には中国を代表する動物、パンダが描かれているものがあります。
その中でもネオパンダは買取相場が高めに設定されることが多い種類の1つで、すべてのシリーズが揃っている完品は、単品で売るときよりも買取価格が高くなるようです。ちなみに、ネオパンダは1963年発行の1次と1973年発行の2次があり、全部で6種類の切手構成になっていて6種類が揃っているものを完品と呼びます。
中国切手の中も買取価格が高くなるのは、中国文化革命の時代に発行されたものです。バラ品だけでも高価な値段で売れる可能性があります。ただし、シリーズものなどではすべてが揃っていると買取相場が高くなり、状態により査定評価が変わりますので取り扱いには充分な注意が必要です。