昔に製造された切手は、時代背景や発行枚数の少なさなどが影響し、後々プレミア価格として高値で取引されるケースがあります。そして、現在、毛沢東切手と呼ばれる切手は、シリーズによって高値で買い取りが行われています。そこで本記事では、毛沢東切手シリーズの買取費用の目安や売却する際に注意するべきポイントについて解説します。

そもそも毛沢東切手とは？

毛沢東切手とは、1967～1982年前後の文化大革命時代に発行された切手のことです。文化大革命とは、毛沢東が画策した革命であり、毛沢東の権力回復と社会主義の実現を目的にした革命のことを指します。そして、文化大革命では多くの施策が行われ、文化大革命前までに発行された切手を購入・所持することを禁止するという施策が行われました。

そして、ほとんどの切手が焼却処分されてしまったという過去があります。切手を購入・所持することを禁止するという施策が行われた背景には、切手によって市民の思想が影響されることを避けた、という理由があります。そして、文化大革命を成功させるために新たに毛沢東切符が製造されたのです。毛沢東切手では、文化大革命に関する毛沢東の考えが描かれていることが特徴であり、12種類の切手があります。

毛沢東切手シリーズの買取費用の目安

毛沢東切手には合計12種類の切手があり、種類によって買取価格の目安が異なります。ここでは、何種類かの切手について買取価格の相場を紹介します。たとえば、1967年に発行された毛主席の長寿を祝う語録という切手のシリーズは、合計11種類のデザインがあります。

そして、すべてのデザインが揃っていると、買取価格は数十万円以上が相場となります。また、毛沢東切手のなかで、非常に人気の高い毛主席の最新指示という切手は、合計5種類のデザインがあります。人気が高いことから、買取相場も高額になっており、1枚で数万円、5種類すべてのデザインが揃っていると数十万円以上の買取価格になることが予想されます。そのほかにも、さまざまなシリーズやデザインの切手があり、切手によって買取相場にバラつきがあります。

毛沢東切手を売却する方法

毛沢東切手を売却するには2種類の方法があります。

1つ目は、ネットオークションやフリマアプリを利用し、自分で買い取り相手を見つけるという方法です。ネットオークションやフリマアプリは、自分の売り出したい価格で買い取り相手を探すことができますが、写真でしか状態を見せることができません。そのため、買取希望者から質問があった場合は、丁寧に回答するなどトラブルのないよう、取引を完了させる必要があります。とくに切手をコレクションしている方は、切手の状態に敏感です。誤った状態が伝わらないよう、しっかりと回答するよう注意しましょう。

また、切手の価値が分からない、写真を撮って出品することが面倒だという方は、切手専門の買取業者の利用がおすすめです。なぜなら、切手に関する専門知識を有したプロの担当者によって鑑定が行われ、適正価格で買い取ってもらうことができます。

毛沢東切手を売却する際に注意するべきポイント

主に2つの売却方法がある毛沢東切手ですが、売却時の注意点があります。

まず、あまり価値の高くない切手で消印つきのものは、買い取ってもらえない可能性があるということです。ただし、切手の価値が高いものは、消印付きでも買い取ってもらえる可能性もあるため、専門業者に鑑定を依頼することをおすすめします。また、シミやカビといった明らかに状態の悪い切手は大幅に価値が下がってしまいます。そのため、今後毛沢東切手の売却を検討している方は、切手の状態を維持できるよう、適切な方法で保管する必要があります。

そのほかにも、できるだけセットで売るということも、高値買取を実現するポイントとなります。つまり、1枚1枚小分けにして売るよりも、一気にシリーズでする方が高値になりやすいのです。したがって、毛沢東切手の売却を行う際は、切手の状態や高値になるポイントを理解したうえで、査定してもらうことが重要です。

中国の文化大革命が行われている時代に発行された毛沢東切手は、現在、シリーズによって高値で買い取りが行われています。そして、毛沢東切手の売却方法には、インターネットを通じて自分で買取相手を見つける方法と、専門業者に買取を依頼する方法の2種類があります。また、高値での売却を実現するためには、切手の状態に配慮することや、できるだけシリーズで売却するという点がポイントです。