有名な中国切手の一つ!パンダ切手を高値で売却するコツとは?
中国と聞いて、まず思い浮かぶのはジャイアントパンダですよね。中国切手のモチーフにも何度も使われていますが、中でも1963年と1973年に発行されたパンダ切手の価値が高いのを知っていますか。今回は、そのパンダ切手の特徴と、買取の目安や高値で売却するコツなどについてご紹介します。
パンダ切手の種類ごとの特徴
なぜ、1963年と1973年発行のパンダ切手の価値が高いのでしょうか。中国の切手は発行部数が少ない上に、1966~1976年の文化大革命で切手廃棄が行われ、この時代の切手は残っている枚数が少ないのです。そのため、希少性が高くプレミアム価格で取引されています。
また、当時は切手の海外への輸出が禁止されていたので、残っているとすれば、海外旅行者が中国で記念用などに購入して持ち帰ったものになります。今になって中国の富裕層が、コレクションや投機のために日本にある中国切手を逆輸入し、高値がついているのです。
1963年と1973年に発行されたパンダ切手は「オオパンダ」という名称で呼ばれています。図案は、動物の水墨画を多く描いた中国の書画家・呉作人(ごさくじん)の作品です。白地に墨で、シンプルで愛らしいパンダが描かれています。
■オオパンダ第1次(1963年発行)
額面8分(2種類)と10分の計3種類があり、下部に特59、1963の文字が書かれています。第1次はもともと発行枚数が少なく、希少性のある切手です。とくに、目打ち(切手を切り離すために周囲に入れられた小さい穴)がない珍しいオオパンダ第1次の切手は、通常のものより高額で取引されています。
■オオパンダ第2次(1973年発行)
額面4分、8分(2種類)、10分、20分、43分の計6種類があり、下部に革14、1973の文字が書かれています。第2次は第1次に比べると発行枚数が多く、パンダブームの直後に発行されたため、日本での流通量も比較的多くなっています。第1次には及ばないものの、中国切手のなかでは知名度が高く、高値の査定が期待できます。
パンダ切手の買取費用の目安
パンダ切手買取の目安は、どれくらいでしょうか。切手の状態や市場での需要と供給のバランスによって買取相場は大きく変動しますが、下記を参考にしてみてください。
■オオパンダ第1次の買取の目安
バラ1,000~9,000円(税込)
シート17万~70万円(税込)
■オオパンダ第2次の買取の目安
バラ2,000~6,200円(税込)
シート25万~60万円(税込)
パンダ切手を高値で売却するコツ
パンダ切手を高値で売却するコツをまとめてみました。
■切手がきれいに保存されていること
カビ、染み、黄ばみ、折れがなく、裏糊(裏面が水気で糊になること)がきれいに保たれていることで、高値につながります。保存は湿気や日焼けなどの劣化を防ぐため、ストックブックに入れておくのがおすすめです。移動する時はピンセットを使い、指紋や汚れがつかないように気を付けましょう。
■シートの状態であること
切り離された切手よりシート状の方が、価値があります。切り離していなくても、折れや破れがあると、シートとして査定されないこともあるので要注意です。シートのまま入れられるケースに保管しておきましょう。
■第1次と第2次をセットで売ること
第1次と第2次の単品は、ある程度流通していますが、第1次3種類と第2次6種類がすべて揃っているものは、あまりありません。そのため、全種類が揃っていると価値が上がるのです。
■タイミングを逃さず売ること
中国の富裕層の購入が多いので、中国切手の相場は、中国経済の状況によって変動します。タイミングを逃さず売りましょう。
■売却は切手専門業者へ相談
今は、インターネットオークションを利用して自分で売る方法もありますが、切手の知識がないと、相場より安く売って損をしてしまう可能性もあります。まずは、切手に関して幅広い知識を持っている切手専門店や、切手に特化した買取業者に相談してみましょう。複数の業者の情報を収集して、査定を比較してみるのもおすすめです。
パンダ切手は、現在残っている枚数が少ないから価値があるのですね。もし、パンダ切手がお手元にあるようでしたら、きれいに保存してタイミングを見極めたうえで、切手専門業者に相談してみましょう。今回の記事を参考にして、パンダ切手を高値で売却してみてくださいね。