中国切手のメンテナンスにおいての注意点とは?
手元にある中国切手を高く売るためには、メンテナンスの注意点をよく調べてから汚れなどを落とさなければ、一部の色合いが落ちたり紙がやぶれてしまう可能性もあります。
理想的な手入れの方法を紹介するので、買取業者に査定に出す前に参考にしてみてください。
ピンセットを使って作業を行う
ストックブックに中国切手をまとめる作業を行う際には、家庭で使われているピンセットではなくて、切手用のピンセットを使用してください。
人間の手は石鹸などで洗った後でも一定の皮脂が出てしまうので、紙に皮脂が付着することで耐久性が損なわれてしまいます。
手で切手に触れないためにピンセットを使うことになるのですが、切手用のピンセットでなければ紙の一部を折り曲げてしまったり、表面に傷をつけてしまう可能性もあるので注意が必要です。
切手用ピンセットであれば先端が丸くなっているので、先端が紙に触れた際に傷をつけてしまう可能性も低くて、手先が不器用な人でもメンテナンスに苦労はしません。
古くなったストックブックから、湿気などがこもりにくい最新のストックブックに張り替える作業を行う際にも、切手用ピンセットを活用してください。
ピンセットが汚れてしまった際には、ベンヂンという衣類のシミ取りにも使われる液体を使って、汚れを落としておくことをおすすめします。
室温や紫外線に気を付けながら作業を行う
古くなった中国切手のメンテナンスを行う際には、強い直射日光が当たる場所で作業を行ってしまうと、紙がダメージを負う場合もあるので気を付けてください。
短時間であれば紫外線を浴びても大丈夫と考えてしまうかもしれませんが、強い日差しが切手を温めてしまうと一部が変色してしまったり、寿命を縮めることになるので注意した方がいいです。
切手の裏側につけられているノリが乾燥して縮んでしまうこともあるので、保管場所だけでなくメンテナンスの作業を行う場所の選び方にも気を付けなければいけません。
温度と湿度が高すぎる場所だと、切手の裏側にあるノリが少し溶け出してしまい、ストックブックに貼り付くこともあります。
エアコンなどで室温を調整してから、表面についている汚れなどを落とす作業を行っておけば、紙にダメージを与えずにメンテナンスを終わらせることが可能です。
冬場の室内で手入れをする際には、切手とヒーターを近付けすぎるのも危険です。
傷をつけないように汚れを拭き取る
中国切手の査定金額を上げるために、査定を依頼する前に表面の汚れを落としたくなった際には、濡れタオルやウェットティッシュなどを使って汚れを落とすのは厳禁です。
古くなった切手は表面も劣化していることが多く、水分を含んでいる生地で表面を拭いてしまうと、それだけで印刷された色が取れてしまうこともあります。
簡単に落とせそうな汚れが付いているのであれば、柔らかいガーゼを使って表面を優しく撫でるように拭いてください。
力を込めなければ取れないような汚れがある際には、無理して汚れを落とそうとせずに放置しておかなければ、大きな傷をつけてしまう可能性もあります。
メンテナンスが終わった後にテーブルの上などに放置していると、湿気を吸い込んでしまうかもしれませんから、すぐにでもストックブックなどに収納した方がいいです。
水気のある布なので中国切手を拭いてから、ストックブックに収納するとカビが生える原因になります。
中国切手のメンテナンスの注意点を理解しないまま、汚れを落とそうとすると切手がやぶれてしまったり、カビが生えてしまうかもしれませんから、正しいメンテナンスのやり方を調べてから汚れを落としてください。
切手は紫外線に弱いものだということも意識しながら、保管方法にも気を付けなければ、中国切手の価値を下げることになりかねません。
切手を動かす際にも指を使おうとせずに、専用のピンセットを購入してからメンテナンスを行うことを推奨します。