イボハナザル切手の買取費用の目安とは?高値で売却するコツも解説!
数ある中国切手の中でも動物を描いた切手は人気があるのをご存知ですか。中国では絶滅危惧種の動物を切手の図案に取り上げることが多く、その切手の人気が高いのです。中国で有名なジャイアントパンダの切手と並んで人気のあるイボハナザル切手とは、どんな切手でしょうか?また、その買取の目安や高値で売却するコツについてもご紹介します。
そもそもイボハナザル切手とは?
まず、イボハナザル切手は1963年に発行された特殊切手です。図案には四川省など中国中西部に生息するイボハナザルが使われています。イボハナザルは別名ゴールデンモンキーとも呼ばれ、金色の体毛と上向きの鼻に特徴があります。
また、中国名は金絲猴(きんしこう)といい、孫悟空のモデルになったという説もあり人気のある切手です。額面が8分、10分、22分の3種類が発行されています。中国では1966~1976年に文化大革命が起こり、切手廃棄が行われました。そのため、この時代に発行された切手は残っている枚数が少なく貴重です。当時は切手の輸出が禁止されていましたが、中国への旅行者が土産用に買って持ち帰ったものが外国に残っている可能性があります。
それらの切手を今になって中国の富裕層が、コレクションや投機のために日本などから逆輸入し、プレミアム価格がついているのです。
イボハナザル切手の買取費用の目安
イボハナザル切手買取の目安は、どれくらいでしょうか。「外国切手カタログ新中国切手2019」の未使用のイボハナザル切手の評価額を参考に見てみましょう。(買取相場は切手の状態や市場での需要と供給のバランスによって大きく変動することがあります)
・8分:2,200円(税込)
・10分:2,200円(税込)
・22分:3,900円(税込)
22分の切手は、他の2種類に比べて発行枚数が少なかったため希少性があり、高い評価額がついているのです。また、イボハナザル切手の中には、目打ち(切手を切り離すために周囲に入れられた小さい穴)がないものが存在し、それらは珍しいために通常の切手の評価額より高く取引されています。
この他にも、切手の発行日にコレクションを目的とし、新切手を封筒に貼って発行日の消印を押した記念品「初日カバー(FDC)」というものが作られています。イボハナザル切手全3種類が揃った初日カバーは、前出のカタログでは8,300円(税込)と評価されています。
イボハナザル切手を高値で売却するためには?
切手を売却する際、気をつけてもらいたいポイントがあります。イボハナザル切手を高値で売却するコツをまとめてみました。
■切手がきれいに保存されていること
カビ、染み、黄ばみ、折れがなく、裏糊(裏面が水気で糊になること)がきれいに保たれていることで高値につながります。湿気や日差しなどによる劣化を防ぐため、ストックブックに入れて直射日光の当たらない場所に保管するのがおすすめです。移動する時は切手専用のピンセットを使い、指紋や汚れがつかないように気を付けましょう。
■シートの状態であること
切り離された切手より、シート状の方が高い価値があります。切り離していなくても、折れや破れがあるとシートとして査定されないこともあるので要注意です。シートのまま入れられるケースに保管しておきましょう。
■目打ちあり、なし全種類をセットで売ること
額面1種類だけより、3種類全部が揃っている方が、高値がつきやすくなります。さらに、目打ちなし3種類もあれば、全種類セットにすることで、より高い査定額が期待できます。初日カバーがあれば、そちらも一緒に売りたいですね。
■タイミングを逃さず売ること
中国の富裕層の購入が多いので、中国切手の相場は中国経済の状況によって変動します。タイミングを逃さず売りましょう。
■売却は切手専門業者へ相談
今は、インターネットオークションを利用して自分で売る方法もありますが、切手の知識がないと相場より安く売って損をしてしまう可能性もあります。まずは、切手に関して幅広い知識を持っている切手専門店や切手に特化した買取業者に相談してみましょう。複数の業者の情報を収集して、査定を比較してみるのもおすすめです。
文化大革命以前の切手は、残っている枚数が少ないために価値があるのですね。同時代の切手の中でも、孫悟空のモデルになったといわれるイボハナザルの切手は人気があります。とくに、目打ちがない切手は珍しいので価値が上がります。また、イボハナザル切手で作られた初日カバーは、評価額がより高くなっています。
もし、イボハナザル切手がお手元にあるようでしたら、きれいに保存してタイミングよく切手専門業者に相談することが高値で売却するコツですよ。売れるものか、またいくらになるかわからない際にも、専門業者にまずは連絡してみてください。