中国切手をいつまでも美しくコレクションするために必要なものとは
中国切手の魅力とは、発行された時代の歴史や文化が表現されているところです。切手を見るだけで、中国の歴史を感じることができます。とくに中国は歴史が長いため、切手を探し集めるだけでも高い充実感を得られることでしょう。大切な中国切手のコレクションを、美しくより長く保つために必要なアイテムやその選び方を紹介します。
ストックブックやアルバム
中国切手を保管する媒体の位置づけにあたります。ストックブックとアルバムでは、異なる使い方をする人が多い傾向にあるようです。
ストックブック
切手を保管するまでのあいだの整理収納用や、切手の交換会に持ち出す際に使用されることが多いです。一時的に保管するものだと認識するとよいでしょう。
アルバム
通常のアルバムと同じように、切手を収納するためのポケットがたくさんついており、そこに切手を入れて保管すること可能です。自身のセンスによって分類・配置し、見せることを目的とする役割をもっています。
順序立てて整理しやすく、欧米の収集家の多くはアルバムタイプを使用している傾向にあるようです。ただし、切手を保管するためのアルバムとはいえ保管場所には注意が必要。湿度や日当たりには充分気をつけましょう。
ピンセット
切手を美しく保管するには、汚れを付着させないことが重要です。素手で中国切手に触れてしまうと、石鹸でも落としきれない汗や指紋によって汚れ・変色を引き起こしてしまう恐れがあります。そのため、中国切手に触れる際にはピンセットを使用するとよいでしょう。
ただし切手を損傷させる危険性のある、先端が鋭利なものや鋸刃のようにギザギザしているものを使用してはいけません。先が平たいピンセットを使用します。
また、近年では切手用ピンセットが販売されているため一度調べてみるのもおすすめです。長さや大きさなど、自身にあったピンセットを探しましょう。
ルーペ
保管よりも鑑賞の意味合いで使用することとなるルーペも、所持していると便利です。肉眼ではわからない小さな模様や文字を確認できます。偽物の判断に使用する人や、肉眼で分からないほどの繊細な絵柄を楽しむ人までさまざまです。倍率や価格帯も幅広いため、必要に応じて所持することをおすすめします。
ヒンジ
先に紹介したアルバムに切手を保管する際に使用する、乾燥糊が塗布された小さな紙のことを指します。ヒンジの糊を切手に付着させることにより、固定・保管するタイプです。
ヒンジに貼り付けた切手を、アルバムのポケットに入れて使用します。安価ではあるものの、切手にヒンジ跡が付着する可能性があるため切手を傷めやすいともいえるでしょう。中国切手を購入する際、ヒンジ跡があれば傷とみなされ安価で購入できる傾向にあるようです。
マウント
ヒンジと同じくアルバムに切手を保管する際に使用するもので、2枚のフィルムの間に切手を入れて固定・保管します。ヒンジのように、切手に糊が付着せず美しい状態で保管することが可能です。
マウントの裏面には乾燥糊が付着しているため、マウントとアルバムを貼り付けるようにして使用します。ただし、切手が固定されていないぶんマウント内で切手が動いてしまい、マウントから脱落するトラブルも少なくないようです。切手を傷めにくい保管方法とはいえ、注意が必要といえるでしょう。
中国切手を美しくコレクションするために必要なアイテムを紹介しました。切手をコレクションする歴史は長く、1923年には切手専用のピンセットが誕生していたほど。コレクションするために生み出されたアイテムを有効に活用し、大切な中国切手をいつまでも美しく保管してくださいね。