買取査定に出す前に知っておきたい!中国切手のコレクションの魅力
骨董品やコレクターアイテムの種類は非常に幅広く、希少価値の高い物ほど高値で取り引きをされている傾向にあります。人気のコレクターアイテムの一つに世界中の切手がありますが、近年とくに注目を集めているのが中国で発行された中国切手です。時代性を反映していることから、中国国内では資産としても注目されるようになっています。
近年注目を集めている中国切手の特徴とは
中国切手とは中国で発行されている切手を指し、現在まで発行されている切手の中でもとくに1950年~1980年までに発行された物はとくに価値が高く、近年日本国内でも高値で取り引きされるようになっています。中国切手の特徴の一つに短期間で発行が終了してしまった物も非常に多いことから、手に入りにくく希少性が高くなっており、日本以外でも海外の切手をコレクションしていた人の間でも人気になっていました。
中国切手は元々コレクター間で限定された人気がありましたが、近年になると中国の景気上昇に伴い裕福層による投資目的のために購入者が増えたため、知名度や人気が高まり古く現存数が少ないとされる古い切手ほど希少性が高くなってきています。
他の国の切手とは異なる中国独自のレトロ感があるデザインは、中国人自身にも改めて評価されるようになり、中国国内では資産としても取り扱われるようになりました。同時に偽物も多く存在するので、偽造切手なのかきちんと見極められることが重要だといわれています。
他の切手とは違った魅力をチェック
世界中の切手コレクションの中でも人気が高い中国切手の魅力は、なんといっても発行された時代の歴史や文化が切手の図案に採用されているため、切手を見るだけで発行時の中国の歴史を感じられる点にあります。
とくに1960年代の前半から文化大革命以前に発行された切手に関しては、他の年代と比較して政治色が色濃く出ている特徴があり、鮮やかな色味ではなく単色で裏にはのりもついていませんでした。当時の切手は文化大革命で指揮をとる毛沢東や、改革や天安門に関する絵柄がとくに多く使用されている特徴を持ちます。
しかし文化大革命以降に発行された中国切手は、現代の中国らしく鮮やかな極彩色で描かれており切手に採用されている絵柄も中華芸術や文化、パンダなど多彩になっています。他の国の切手との違う点として当時の中国を理解する上で貴重な資料の一つになっていることや、描かれている絵柄や発行された目的などを年代に照らし合わせていくことで、当時の中国の方針や制作を知ることができることも魅力の一つです。
中国切手の種類や編号の特徴とは
骨董品やコレクターアイテムなどの買取サービスの中でも、プレミア価格が付きやすいといわれているのが中国切手です。一般的に記念切手などの査定では、数枚セットになっている事が重要になりますが、中国切手になると1枚からでも価値が高くコンディションが良ければ単体でも約6,000円の価値から、高額になると4,000万円ほどで高額買取されます。
自宅に中国切手が保管されているなら、現在の買取価値をきちんと理解するためにも種類や編号などを調べておくことをおすすめします。現在までとくに価値があるといわれている種類としては、1980年に発行された「赤猿(子ザル)」は初めて発行された年賀切手であり、発行枚数が少なく価値が高い特徴を持っています。
他にも1968年に発行された「毛主席の最新指示」は、毛沢東の肖像画の下に社会主義国を作る決意が込めたメッセージが記載されています。人気が高く消印積みの切手でも20万円以上の価値があります。
また「文」や「革」、「T」等の編号が記載されており、この編号をもとに大体の発行年数の目安になります。編号が「紀」なら1949年~1967年となり、編号が「特」なら1951年~1966年です。編号が「文」なら1967年~1966年、「革」なら1970年に発行されたとわかります。
切手コレクターの間でも人気が高い中国切手は、発行された時代に中国の歴史や文化が反映されているため、歴史的な貴重な資料としての面でも高値で買取されている特徴を持っています。人気の年代によってはプレミアム価値がついているので、特徴や種類などをしっかり把握しておく必要があります。