絵柄が無く文字だけが書かれている中国切手の買取価格はいくら?
日本国内にも数多くの切手がありますが、中国から日本国内に持ち込まれた中国切手は世界のコレクターからも人気があります。
美しい図案もありますが、中国切手には文字のみの図案も存在します。毛沢東シリーズの中にありますが、どれほどの価値があるのでしょうか。
中国切手が高額に取引される理由
中国切手は中国で発行された切手ですが、第2次世界大戦後、中華人民共和国が成立した後に発行されるようになりました。種類も多く、中国切手はバラ切手単体でも価値の高い切手が存在します。
切手1枚で数十万円を超える切手も存在し、資産としても注目されています。1966年から1976年の「文化大革命」の時代、切手収集は欧米文化の象徴の一つとされました。排除すべきものと見なされてしまい、中国国内の収集家が所有していた中国切手のほとんどを破棄する事態となりました。この時に一部の切手は日本や海外に持ち込まれ、コレクターによって保存されました。
90年代に入り中国人も自国の切手を買い戻すようになります。数の少ない中国切手は希少価値が上がり、一部の富裕層の投機対象として注目するようになりました。日本の切手ですと明治時代や大正時代の古い切手に高値がつきやすいですが、中国切手は昭和以降に発行された切手でも高値がつきます。
絵柄の無い切手とはどういうものか
中国切手には絵柄が無く、文字のみの切手が存在します。赤猿切手に次いで人気のある毛首席シリーズです。
「毛首席詩詞(文7)」は第1次から第3次まで14種完で発行された切手。1枚目には詩詞を書く毛沢東の図案、2枚目からは詩詞そのものが図柄です。単体でも数千円から数万円の価値があり、消印のついた使用済みの切手でも価値がある切手です。14種類すべてがそろっていれば、13万円近くまで価格がつくでしょう。
「毛首席の長寿を祝う語録」は1枚目に肖像画が描かれています。2枚目には毛沢東語録が記録されています。11種類で構成されたシリーズですが、未使用で全てそろっており、毛語録の切手が5種類つながった状態だと買取価格は最大25万円前後の買収価格が見込めます。バラ切手だと切手の縁が赤いか金色かで相場を見分けることができます。赤フチだと4,000円前後、金のフチだと6,500円前後で買取価格がつくこともあります。
「毛首席の長寿をたたえる」のシリーズにも詩があり文字だけの切手があります。状態が良ければ単体で2,500~4,800円ほどの価値がつきます。
中国切手は古いから価値がつくわけではない
中国切手は水墨画など絵柄が美しいものがありますが、文字のみの切手も存在します。シリーズとしてそろえていると価値のあるものですが、単体でも価値が出るので損はありません。
未使用であること、切手のフチが欠けたり汚れたりしていなければ高額買取が可能です。中国切手は古いものの価値が上がるわけでなく、プロレタリア文化大革命時代(1966年~1976年)の頃の切手が注目されています。当時は毛沢東が統治しており、政治色が強い図案も特徴です。
切手の収集・持ち出しが禁止され、古い切手の処分まで行ったため切手の数が減ってしまい希少価値が上がりました。文字だけの切手があるのも中国ならではの特徴でしょう。中国切手の中には偽物も混じっています。
もしくは本物を偽物だと勘違いして買取の依頼をしてしまうこともあります。中国切手の知識をもち実績のある業者に査定を依頼しましょう。比較的新しい切手でも高額買取が期待できることもあります。
毛首席シリーズの切手には文字のみの図柄もあり人気がある切手です。プロレタリア文化大革命時代の切手ですと残存数が少なく高値がつく可能性もあります。偽物が出回ることもあるので、中国切手について専門知識を持つ業者に査定を依頼しましょう。