思わぬ査定額になることも!より高価買取が期待できる中国切手とは?
コレクターたちの間で貴重とされている中国切手ですが、もちろんすべての中国切手が高値で取引されているわけではありません。なぜ高値がついているのか、とくにどの切手が希少なのか、これらの点に注目して、中国切手への知識を深めていきましょう。中国切手の売却を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
中国切手の人気が高いワケ
なぜ中国切手が日本で高価買取されているのか、それには2つの理由があります。1つ目は、とある時代の切手がほとんど残っていないからです。中華人民共和国では、1967年~1976年に渡って文化大革命が毛沢東の主導下で起こりました。社会主義革命である文化大革命では、欧米の文化だとして切手収集が禁止されました。それまでに発行されていた切手も、その多くが廃棄の対象となり、文化大革命以前の切手や文化大革命中の切手はとくに希少となっているのです。
これに2つ目の理由が重なります。日本で、製菓会社のグリコが世界の切手をおまけとしてお菓子に付け始めたことに端を発し、1950年代後半から、切手収集がブームとなりました。中国切手も出回っており、子どもたちを中心に、人気に火が付いたというわけです。当時の子どもたちは、今の60~70代の人たちです。思い当たる方は、おうちの中を探してみると、お宝発見となるかもしれません。
より高価買取が期待できる中国切手とは?
貴重な切手の発見に向けて、高額で取引されている中国切手をチェックしておきましょう。文化大革命以前、または革命下で発行された切手が貴重なのは説明したとおりですが、この中でもとくに高値がついているのは「牡丹シリーズ」です。1964年に発行されたこの切手は、その名のとおり牡丹が描かれています。
バラで発行された15種類は、全種類揃っていれば3万円ほどです。貴重なのは、少ない部数で発行された小型シートのほうです。状態によっては18万円ほどの値がつきます。革命以前・革命下に発行された切手の希少さがうかがえますが、実はごく最近発行されたものでも、貴重なシリーズは多く存在しています。
たとえば中国切手コレクションにおける基本中の基本といわれる「赤猿」も、1980年に発行されたものです。中国で最初の年賀切手であり、かつもともと発行部数が少ないもこともあって、バラ1枚だけでも10万円以上の価値がつきます。シート、いわゆる数十枚セットになった状態であれば、1億円以上になるともいわれています。
赤猿発行の1年前、1979年に発行された「少年たちよ子どもの時から科学を愛そう」も人気のある切手シリーズのひとつです。小型シートが1種類、バラで6種類発行されています。中でも小型シートの発行枚数は10万枚と非常に少ないことから、価値が最も高くなっています。額面が2元のため、2元小型シートとも呼ばれるこのシリーズは、保存状態が良ければ18万円くらいまで値段がつきます。
中国切手を売却する際に注意するべき点
中国切手がおうちから出てきたという方、はやる気持ちも分かりますが、売りに行くときに気を付けるべきことがあります。中国切手はその種類が非常に多いです。そのため、中国切手に詳しい人に査定をしてもらわなければ、正しい価格を付けてもらえない可能性があります。売却業者をピックアップしたら、切手買取の実績がどれだけあるか調べたほうが安全です。とくにおすすめなのは、切手買取サイトです。中国切手に詳しい人が多く、的確な判断をしてもらえるでしょう。
貴重なシリーズがたくさんある中国切手の中で、代表的なものをご紹介しました。知らずに所有している中国切手の中に、高級なものが紛れている可能性もあります。おうちの中にお宝が眠っていないか、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。