中国切手の絵柄は全部で何種類?そのうち買取してもらえる種類とは
中国切手は高く売ることができる、こうした評判がありますが、中国切手の中で高価な値段で売ることができるものは文化大革命時代に発行されたものが中心です。
そのため、最近発行が行われた中国切手は日本切手と同じように額面を下回ることも少なくありません。
中国切手には特有の編号がある
中国切手の中でもプレミアが付いていて有名なのは赤猿切手ではないでしょうか。
この切手は1980年に発売された年賀切手で、赤猿の顔が鮮やかな金色のものは極上品として高価な値段で買取されることも珍しくありません。中でも80枚で構成が行われているシートなどの場合は、500万円を超える値段で買取が行われることもあるなど、プレミアと呼ぶに相応しい中国切手です。
この赤猿切手には右下部分に「T-46」の記号が付いています。これは中国切手特有の偏号と呼ぶもので、通し番号やシリーズ番号などの意味を持つもの「T-46」の意味は1974年以降に発売が行われた切手の46番目を意味します。
偏号は切手が発行された時期や種類を把握することができます。「T-46」の最初のアルファベット「T」は1974年以降に発行が行われた特殊切手の偏号で、赤猿と同じ1980年に発行が行われたものには「T-54」の蓮の花や「T-44」の斉白石作品選などがあり、これらは1980年に発売された代表的なプレミア切手です。
オオパンダ切手は第1次と第2次の2種類がある
オオパンダも中国切手を代表するプレミア切手の1つです。この切手には第1次と第2次の2種類があり、第1次は1963年発行で3種1セットのシリーズです。第2次は1973年に発行、6種1セットです。
絵柄はすべてオオパンダのデザイン、愛らしいデザインなどからも多くの切手コレクターを魅了し続けています。尚、買取では第1次では3種完品、第2次も6種完品などのように、それぞれの種類がすべて揃っていることで査定評価が高くなる傾向があります。これはオオパンダだけでなく、他の中国切手も同じことが言えます。
オオパンダ切手はどちらも文化大革命時代に発行が行われたもの、現存しているものはコレクターが所有していたもの、他はすべて廃棄されたとも言われています。
それ故に価値は非常に高く、第2次6種完品で美品のものは、単片でも美品のものは10,000円前後から15,000円の価格で買取が行われているようです。お持ちの切手の中にオオパンダ切手が含まれている場合は、買取店の査定がおすすめです。
毛沢東切手はどのような切手なのか?
毛沢東切手もプレミア切手の1つです。毛沢東のプロレタリア文化大革命により、中華人民共和国としてスタートしたわけですが、中国では様々な変化が起きました。切手の偏号も「特」から「文」に変わっています。
ちなみに1949年~1967年は「紀」、1951年~1966年は「特」です。毛沢東切手にはいくつかの種類があり、それぞれに特徴的な名前が付いています。例えば1967年発行の「毛主席の長寿を祝う」(11種完)、「毛主席の最新指示」は1968年発行(5種完)などが代表的なプレミア切手です。
「毛主席の長寿を祝う」や「毛主席の最新指示」の絵柄は赤色の背景色が特徴で、両者共に連刷になっているのも特徴と言えましょう。一般的な切手は1つのシート内に同絵柄の切手が10枚や20枚などのように印刷が行われているのですが「毛主席の最新指示」は5種類の切手が1枚のシートの中に収めてあるなどの特徴があり、切り離していないなどの条件で査定評価も高くなります。
中国切手の絵柄は日本切手と比べると特徴的です。また、中国切手には偏号と呼ぶ切手の種類や発売時期を知ることができる記号および数字が付いているのも特徴と言えましょう。高価な値段で買取して貰えるものは文化大革命の時代に発行が行われた切手です。